■ 有限会社コンクリート診断技術ブレーンセンター
   お客様に聞く−建設コンサルタント会社(匿名)

    コンクリート構造物の調査・診断事例(逆T式擁壁)

「現状をもとに原因を推定するのが診断。この業務にコンクリート診断士を起用した理由とは・・・」

Y市に支店を置く建設コンサルタント会社(匿名)は、県道の拡幅部として建設された張出し床版付き擁壁の補修設計業務を受注した。重要構造物の補修設計を行う上では、専門性の高い判断が必要となるため、変状調査から対策検討までの業務をコンクリート診断技術ブレーンセンターに委託した。
上記業務にコンクリート診断士を起用した理由を同社技師長  石浜忍様に詳しく伺った。

もくじ
  1. 建設コンサルタント会社(匿名)の概要
  2. コンクリート診断士を起用した理由
  3. ブレーンセンターの仕事に対する評価
  4. 評価点1〜「専門技術者の判断に基づいた対策を選定できる」
  5. 評価点2〜「発注者への説明に説得力があった」
  6. 評価点3〜「成果品の品質が向上する」
  7. ブレーンセンターに頼んだ理由
  8. コンクリート診断士を活用するメリット
  9. 今後の期待


■ 建設コンサルタント会社(匿名)の概要

-- 御社の概要をお聞かせください

当社は公共事業の計画、調査、設計を行う建設コンサルタントです。全国に10数支店があります。社会資本整備といっても、いろいろな分野がありますが、総合的に受注しています。得意分野は、都市計画、道路、橋梁といったところです。数あるコンサルタントの中でも老舗といえるでしょう。大手といってもよいと思います。

■ コンクリート診断士を起用した理由

-- 今回の業務にコンクリート診断士を起用した理由を教えてください

この業務を受注する1年前のことですが、当社の支店があるY市道路局から協力依頼がありました。ひび割れが生じている擁壁の状況を確認しにいくので、同行してほしいということでした。

建設コンサルタントというのは、構造物設計を得意としていますが、既設構造物の変状をみるという経験はそれほど多くありません。

とはいえ、技術営業の好機でもあるので、別業務で外注したことがあるコンクリート診断技術ブレーンセンター(以下、ブレーンセンター)に協力してもらうことにしました。

変状が生じた構造物の状況をみて、その原因を推定するためには、高い専門性が必要だと考えたからです。

現地では、どうしてひび割れが生じたのか、どんな問題があるのか、どうすればいいのか、ということを説明してもらい、専門的な見解に納得しました。

翌年発注された補修設計業務を受注しましたが、発注者の希望は、コンクリート診断士に業務を担当させてほしいということでした。

このような経緯があり、適当な資格者がいないこともあって、ブレーンセンターに依頼することを決めました。

■ ブレーンセンターの仕事に対する評価

実学から学んだという知識の凄さを感じました
実務から学んだという知識の凄さ
を感じました
-- ブレーンセンターが行った調査・診断業務の評価をお聞かせください

現場での対応、打合せ協議時の説明とも、しっかりしています。
わたしは管理技術者の立場でしたが、最後の納品のときまで、安心していることができました。具体的な点を挙げれば、以下の3点を評価しています。

第1に、コンクリート診断士という専門技術者の判断に基づく補修設計を行うことができたことです。

第2に、現場での発注者に対する説明に説得力があったことです。この業務を受注することができたのは、そのときに発注者の信頼を得られたからだと思っています。

第3に、成果品の品質が向上するということです。簡単にいえば、報告書の内容がたいへん充実しています。

■ 評価点1〜「専門技術者の判断に基づいた対策を選定できる」

-- 順にお聞きします。専門技術者の判断に基づいた対策選定とは

本業務の対象となった逆T式擁壁は、15年ほど前、県道を拡幅するために建設されたものですが、前後の取り合いの関係で、歩道部分だけが供用されています。

このような状態で多数のひび割れが生じたため、道路管理者であるY市は対策が必要だと考えていました。

どんな対策を行えばよいのか決めるためには、どうしてひび割れが生じたのかという原因と、それによる不具合をはっきりさせる必要があります。
推定した原因に大きな誤りがあれば、適切な対策を行うことはできないからです。

そうなれば、この道路を安心して利用してもらうことはできないでしょう。

簡単に聞こえますが、難しいことです。
このような判断というのは、普段、設計を行っているコンサルタントなら、誰でもできるというものではありません。
なぜなら、コンクリート構造物にひび割れが生じる原因は、設計だけの問題ではないからです。

材料や、施工、構造など、多角的な面から検討できる知識が必要ですが、コンサルタントにとっても難しい面があります。

近年、構造物の維持管理の重要性が認識されるようになって、関連業務も増えてきました。
しかし、新しい分野の仕事でもあり、業界としても経験が蓄積されているとはいえません。

さきほど、お話したように、原因推定の確かさということが、対策の適否を決めるわけです。
ですから、経験豊富な専門技術者の判断を求めることが肝心だと思います。

今回の業務では、ブレーンセンターの協力を得て、自信をもって納品できる成果を作ることができました。感謝しています。

調査対象構造物の外観
調査対象構造物の外観

■ 評価点2〜「発注者への説明に説得力があった」

-- 発注者への説明に説得力があったとは

話が前後しますが、この業務を受注することができたのは、発注者の協力依頼を受けた事前調査のときに、すっかり納得してもらえるほどの説明ができたからです。

我々といえども、コンクリート構造物の専門家ではないので、多数のひび割れが生じている構造物を前にしても、何から議論していいのかわかりません。

そんな状況のときに、ブレーンセンターの浅野さんが、壁と張出し床版のひび割れパターンを指摘して、どうしてこのようなひび割れが生じるのかを説明してくれました。

この種のひび割れがどこに生じやすくて、どこに生じないのかなど、ひび割れの特徴を挙げていました。施工時に行う必要があった対策についても触れていました。

その他、ハンマーと点検棒を使って、ひび割れの周辺を調べていましたが、”鉄筋が腐食している可能性は低い”という所見を聞いたときには、安心しました。

その場で、これだけの説明ができるということは、知識だけではなく、経験を重ねている証です。

このような調査では、何の結論も得られないまま、宿題を持ち帰るということがありますが、浅野さんに同行してもらったことが正解だったと思います。

発注者に対して技術的な根拠を示すときには、確信をもって説明することが大切だと、改めて痛感しました。

外観調査の様子
外観調査の様子

■ 評価点3〜「成果品の品質が向上する」

緻密に組み立てられた報告書の一部
緻密に組み立てられた報告書の一部
-- 成果品の品質が向上するとは

簡単にいえば、報告書の内容がたいへん充実しているということです。コンサルが好む報告書というものを、よく知っています。

建設コンサルタントというのは、何に関しても
どうしてそう決めたのかという”根拠”が気になってしょうがないものです。

そのわたしが、ブレーンセンターの報告書をそのまま受け取ることができたのは、細かな点まで緻密に組み立てられているからだと思います。

つまり、技術的な検討の展開と結果に、説得力があると感じました。

打合せ協議や検査でも、内容説明をお願いしましたが、同席された発注者の方々は、納得しながら頷いていました。

実務から学んだという知識の凄さに感じ入った次第です。


■ ブレーンセンターに頼んだ理由

-- 補修設計業務は専門性の高い業務だということですが、いくつもある会社の中からブレーンセンターに委託した理由を教えてください

前に話しましたが、以前にも構造物調査をお願いしたことがあります。鉄道構造物の調査でした。

そのときから、コンクリート構造物に関するブレーンセンターの見識を信頼しています。今回も、外部に委託するのであれば、ブレーンセンターだと決めていました。

■ コンクリート診断士を活用するメリット

-- 調査関連の業務に、コンクリート診断士を活用するメリットについてお聞かせください

調査絡みの案件では、専門的な調査や試験を行うことが多いものです。その結果をバラバラに収集しても、全体的な評価を行うのが容易ではありません。

さらにいえば、構造物の外観に表れている変状にも、重要な情報が含まれているはずですが、それを読み取るのが難しいということです。

コンクリート診断士というのは新しい資格のようですが、このような点にこそ、活躍の道があるのではないでしょうか。

そうはいっても、専門性の高い分野ですから、にわか仕込みでは到底追いつきません。

ブレーンセンターのような調査診断会社は、大切なパートナーだと考えています。

■ 今後の期待

-- ブレーンセンターに期待することをお聞かせください

設計と診断というのは、ちょうど逆向きの関係にある仕事だと思います。
設計では、与条件をもとに計画を立案しますが、診断では、現状から遡って原因を推定します。

診断を行うためには、幅広い知識が必要ですから、多方面の経験を有する技術者が向いていると考えます。

浅野さんには現場の経験があり、設計の経験もあるわけですから、適任だと思います。期待しています。

1つだけお願いしますが、今回のようなボリュームのある報告書を作るときは、A3 1枚の概要版も作ってください。

当社は、今後も、よい仕事を続けていきたいと考えています。パートナーとして、ご協力いただければ助かります。よろしくお願いします。

ブレーンセンターは当社のパートナーです
ブレーンセンターは当社のパートナーです(左は弊社浅野)

お忙しい中、有り難うございました。


※ 取材日時 2007年11月

コンクリート構造物の調査・診断のことなら
電話042−390−8335  担当の浅野がお話をうかがいます。全国対応いたします。
ブレーンセンターはCustomer Satisfaction(顧客満足)を追求します。

コンクリート構造物の変状、ひび割れ調査の概要