■ 有限会社コンクリート診断技術ブレーンセンター
   お客様に聞く−細谷建設工業株式会社

    マスコンクリートの温度応力解析事例(ボックスカルバート)

「コンクリート打設前に温度応力解析をやらなければならないと考えていました。なぜなら・・・」

茨城県稲敷郡の細谷建設工業株式会社は、圏央道の建設に伴い、横断ボックスカルバート2基を受注した。工事着手するにあたり、温度応力解析をコンクリート診断技術ブレーンセンターに委託した。
その理由と解析の効果を同社土木部課長 高木修様に詳しく伺った。

もくじ
  1. 細谷建設工業の概要
  2. 温度応力解析を行う必要があると考えた理由
  3. ブレーンセンターの仕事に対する評価
  4. 評価点1〜「発注者への説明に役立った」
  5. 評価点2〜「検討内容や結果の説明がわかりやすい」
  6. 評価点3〜「発注者からの評価を上げるのに役立つ」
  7. 評価点4〜「顧客対応の良さ」
  8. ブレーンセンターを選んだ理由
  9. 細谷建設工業のこだわり
  10. ブレーンセンターのコンサルティングはどんな会社に向いているか
  11. 今後の期待


■ 細谷建設工業の概要

-- 細谷建設工業の概要をお聞かせください

細谷建設工業株式会社(以下細谷建設工業)は、茨城県の地場の建設会社です。業態は、建築・土木半々です。創業は昭和28年、54年の社歴があります。社員は現在50名です。

コンクリート診断技術ブレーンセンター(以下、ブレーンセンター)には、2007年10月に温度応力解析を依頼しました。

■ 温度応力解析を行う必要があると考えた理由

-- 今回の工事で温度応力解析を行う必要があると考えたのはなぜですか

この度、細谷建設工業は、国土交通省から圏央道稲敷地区のボックスカルバート工事を受注しました。ひび割れが生じやすい構造物であるため、事前に温度応力解析(※)を行い、その上で対策を検討する必要があると考え、ブレーンセンターに依頼しました。

以前、県発注の工事で、カルバートにひび割れが発生したことがあります。ひび割れ幅は0.2mm以下でした。経過を観察しましたが、それ以上進行しそうにないので問題はないと考えました。
しかし、県からは原因説明と追跡調査の継続を求められました。この時は外注せず、私自身で調査し、報告書を作成して県に提出しました。

この経験から、発注者のひび割れに対する要求水準が、以前より厳しくなっていることを感じました。国交省工事では、県以上の対応を求められることが予測されます。
マスコンクリートというほどの構造物ではありませんが、国交省に指摘される前に最初から温度応力解析をしておくべきであると考えました。

今回のような横断ボックスの施工では、先行して行われた工事との横並びをとることも必要になりますので、その点も考慮しました。

解析の結果、問題点があれば、あらかじめ対策を立てられます。事前に解析しておくことで、品質向上と工事の円滑な進捗に役立ちます。上記のような理由から、ブレーンセンターに温度応力解析を依頼することを決めました。

※温度応力解析とは
水和反応によって生じるコンクリート温度、応力を計算し、ひび割れ発生確率やひび割れ幅の予測値を検討すること。主として、マスコンクリートとよばれる部材厚の厚い構造物が検討対象になる。
施工前に解析することによって、温度ひび割れ対策が必要であるかどうか判定できる。対策を考慮した解析を行うことによって、目標レベルの構造物を施工するための対策を選定することができる。


■ ブレーンセンターの仕事に対する評価

ブレーンセンターに頼んでよかったです
ブレーンセンターに頼んでよか
ったです
-- ブレーンセンターが行った温度応力解析の評価をお聞かせください

図面と解析条件を送った後、4日目にはメールで報告書が送信されてきました。対応が早いですね。その他、以下の4点を評価しています。

第1に、当社が提案したいと考えている温度ひび割れ対策を発注者に説明するために役立ちました。

第2に、解析内容や結果についての説明と報告書が非常にわかりやすかった。


第3に、今回の解析を通してわかったことは、当社が今後施工するコンクリート構造物の品質向上にも活用できると考えています。

第4に、顧客対応が良かった。追加解析の依頼にも、すぐに対応していただきました。

■ 評価点1〜「発注者への説明に役立った」

-- 順にお聞きします。発注者への説明に役立ったとは

今回、国交省から受注した圏央道のボックスカルバートを解析してもらいました。

予想していたことですが、側壁のひび割れ発生確率が非常に高いという結果でした。
ひび割れ幅はどうにか許容ひび割れ幅を満足できそうでしたが、施工日の外気温など不確定な条件次第では、許容値を満足できない可能性もあるということでした。

このため、他社が行っている先行工事との整合も考え、ひび割れ誘発目地(※)を設置することとし、その位置を決めてもらいました。

『無対策の場合の解析』から、『対策が必要かどうかの判定』、『対策時の解析結果』まで、全体の流れが理解しやすく、対策を決めた根拠がしっかりしていました。

国交省には、報告書をもらったままの状態で提出し、私自身の言葉で説明することができました。

※ひび割れ誘発目地とは
温度ひび割れ対策を目的として、壁状構造物に設置する目地のこと。目地位置に、計画的にひび割れを生じさせることができる。
縦断方向の長さを分割することによって、壁状構造物のひび割れ発生確率とひび割れ幅を制御することができる。


■ 評価点2〜「検討内容や結果の説明がわかりやすい」

報告書は図が豊富でわかりやすい報告書は図が豊富でわかりやすい
-- 検討内容や結果の説明がわかりやすいとは

ブレーンセンターの報告書は、非常にわかりやすく整理されていると感じました。

たとえば、どの箇所の応力に着目するのかということが明確に示されています。不要なデータまでグラフ化されていると、どう考えればいいのか混乱しますが、この報告書は簡潔明快です。

『無対策の場合と対策を行った場合の比較』など、図や表が多用されているので、解析条件とその結果、ひび割れ対策の効果などをすんなり理解することができました。

早速、国交省に報告し、協議の上で承認をもらいました。

■ 評価点3〜「発注者からの評価を上げるのに役立つ」

-- 発注者からの評価を上げるのに役立つとは

我々建設会社は公共工事を入札により受注します。この工事は、総合評価方式といって、会社の業績、該当工事に従事する技術者のレベルや経験、工事の方針などで点数をつけられます。それでいい点数をとって、その上安く入札しないと獲得できません。

受注した工事が竣工した時にも、点数がつけられます。

コンクリート構造物の品質向上につながる解析を行ってから施工すれば、工事の点数が上がることが期待できます。逆の場合を考えれば、いくらかの費用をかけてでも、解析を行う価値があるといえます。

■ 評価点4〜「顧客対応の良さ」

-- 顧客対応の良さ、とはどんなことでしょうか

再解析を頼んだら、すぐに対応してくれました。

というのは、今回施工するカルバートは、中途半端に高さの高い構造だったため、リフト分割の位置を決めかねていました。

打設量はそれほど多くなかったので、側壁を高く打つ計画を提案したところ、国交省から根拠となる資料を示すように求められました。

ブレーンセンターに相談し、送ってもらった資料を確認すると、スランプを大きくしてもよいことがわかりました。当然、その方が打ち込みやすいので、配合を変更することにしました。報告書も実際に使用する配合で解析し直したものを提出したいと考えました。

変更した配合での解析にも、すぐに対応していただき満足しています。
ブレーンセンターには、なんでも相談しやすい雰囲気があると思います。

■ ブレーンセンターを選んだ理由

-- ブレーンセンターを選んだ理由をお聞かせください

温度応力解析について具体的なことは知りませんでしたが、対策が必要であれば、ひび割れ誘発目地を使いたいと考えていました。

最初にかけた電話でそのように話したところ、ブレーンセンターの浅野さんはこちらが考えていることをすぐさま理解してくれました。

壁厚や施工時期などをいくつか質問され、その場でどんな検討をするのかという流れと、予想される結果を説明してくれました。

最初の問合せ電話でしたが、納得できる説明に安心したので、見積りを依頼し、その場で依頼することに決めました。

■ 細谷建設工業のこだわり

-- 御社のコンクリート工事で、とくに留意されている施工管理上のポイントなどがありましたら教えてください

第1には、準備を周到にやることです。最初に綿密な計画を立てます。打設日を決めたら、コンクリートミキサー車は何台で、何時に入れるという細かいタイムスケジュールを組みます。
ミキサー車が入る日は、現場に釘などが落ちていないか点検します。パンクでもして打ち込み作業が中断すると、構造物の品質に影響するからです。些細と思えることでも確認させるようにしています。

第2には、コンクリート温度の計測です。施工条件が解析条件と異なることもありえるので、温度センサを設置して確認する計画です。実際のデータが解析結果と比べてどうなのかということまで管理し、発注者にアピールすることも大事だからです。

第3には、自分の目で材料を確かめます。生コン工場を決めたら、骨材を手にとって確認しないと気が済みません。

■ ブレーンセンターのコンサルティングはどんな会社に向いているか

-- ブレーンセンターのコンサルティングはどんな会社に向いていると思いますか

自社内にコンクリート技術者のいない会社だと思います。
工事には慣れていますが、ひび割れの解析や対策を決めるということは、難しい面もあります。温度応力解析は、コンクリート工事を円滑に進めるためにも重要だと思います。

■ 今後の期待

-- ブレーンセンターに期待することをお聞かせください

ここ2、3年、コンクリートのひび割れに対して、発注者はたいへん厳しくなっています。

ひび割れが発生すると、追跡調査や報告が課されます。1年間調査を続けたこともありました。竣工後の構造物に人手を取られることは、会社にとって痛手です。

ブレーンセンターが行っているような、コンクリート構造物の事前ひび割れ解析の仕事は重要だと思います。期待しています。

今後もコンクリートに関するさまざまな情報提供をしてもらえれば助かります。よろしくお願いします。

ブレーンセンターの解析技術に満足しています
ブレーンセンターの解析技術に満足しています(右は弊社浅野)

お忙しい中、有り難うございました。


※ 細谷建設工業株式会社のWebサイト
※ 取材日時 2007年11月

マスコンクリートの温度応力解析のことなら
電話042−390−8335  担当の浅野がお話をうかがいます。全国対応いたします。
ブレーンセンターはCustomer Satisfaction(顧客満足)を追求します。
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温度応力解析の概要